水の幻視 ~ナンバー278の幻視

益体もない「思索」と「おこない」の点描的記録

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困難な議論

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集団ストーカー言説への私の興味は、まだ費えていない。 そのようなわけで、時間に余裕のあるときには匿名BBSの残滓をあさるといったことを繰り返している。匿名BBSを過去ログも含めて調査することで、「被害者」と「アンチ」の動向を計量的に表せないかと考…

ヒト──汝か弱きもの 〜3〜

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(この文章は「ヒト──汝か弱きもの ~2~」の続きです。できれば〜1〜からお読みください。 ) 人間は集団で生きる生物、社会生活を行う生物として進化した。それは最初からそうであったろう。当然、集団というものに親和的な個体である方が都合がよく、生存に有…

ヒト──汝か弱きもの 〜2〜

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(この文章は「ヒト──汝か弱きもの ~1~」の続きです。できれば〜1〜からお読みください。 ) ちなみに、「わかりやすい答えを求め、それに満足できるヒト」の逆はいったいどんなヒトだろうか。 「答えが単純でないことに耐えられるヒト」とでもいうべきだろう…

ヒト──汝か弱きもの 〜1〜

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前回、終わりのほうで「それが、人間の弱さだ」と書いた。 しかし後から、いや「強さ」かもしれないぞ、と考え直した。──ひねくれ思考の一つである。 考えてみると、人間ほど弱々しい哺乳類は珍しい。 毛皮がないので寒さに弱い。身を守る角もなければ鋭い牙…

かくて世は陰謀にまみれたり 〜3〜

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(この文章は「かくて世は陰謀にまみれたり 〜2〜」の続きです。できれば〜1〜からお読みください。 ) 実をいうと私は若いころからUFOや超常現象、あるいは陰謀論について書いた本が好きで、と学会が好んで取り上げるような書籍をけっこう大量に読み漁ってき…

かくて世は陰謀にまみれたり 〜2〜

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(この文章は「かくて世は陰謀にまみれたり 〜1〜」の続きです。できれば〜1〜からお読みください。 ) このブログで私が何回か取り上げた“集団ストーカー言説”も、陰謀論によく似ている。真っ向からの批判者が少ないという点も同じだ。 ムーンークス説などと…

かくて世は陰謀にまみれたり 〜1〜

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最近時間がたつのが早い。 このブログ、「日記」というより「月記」になっているなあと思っていたら、いつの間にか二月は過ぎ去って「隔月記」になってしまった。そして三月はもうまもなく半ばにさしかかろうとしている。 さて・・・・ すでに二ヶ月以上前の話で…

自分は何人?

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(この文章は「自分は何人? の続きです。できればからお読みください。 ) いったい人格というものはなんなのだろうか。 アメリカの高名な数学者ロジャー・ペンローズ(出身はイギリス)は、現在のコンピュータをいくら発展させても、人間の精神を再現することは…

自分は何人?

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(この文章は「自分は何人? の続きです。できればからお読みください。 ) さて、ここで統合失調症を考えてみる。 統合失調症に罹患すると「自分と外界との境界が曖昧化する」のだそうだ。 書くと簡単だが、なかなか想像しにくいことではある。それはどうやら…

自分は何人?

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想像や夢の世界において何かをなそうとするとき、それを微妙に妨害する「何者」かの存在を意識したことがないだろうか。 例えば、ある音楽の旋律を頭の中で辿っているとき、その旋律を完璧に覚えているはずなのに、ある一部分の調性が別のものになってしまっ…

やすらひの日Ⅲ

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(承前) 私のブログにしては珍しく前回の文章にコメントがついた。 そのコメントによって誤解を受ける可能性に気づいたので、若干この一連の文章の意図について触れておく。 そもそも、ここで集団ストーカーなるものが実在するかどうかについて議論する意図は…

やすらひの日Ⅱ

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(承前) 集団ストーカーに関わるネット上での「ざわめき」は、不謹慎ながら、わが想像力を刺激してやまない。 ちょっと益体もない想像と飛躍をしてみたいと思うが・・・・ 一つは、統合失調症の人の病識とはいったいいかなる具合なんだろうか、ということだ。 私…

やすらひの日

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ネットサーフィン*1をしていて「集団ストーカー」という言葉に出会った。 ご存じない方はGoogleなどで一度検索されてみるといい。恐るべき数のサイトが引っかかってくるだろう。*2 曰く・・・・ 私は集団からストーキングされている。 隣家の奥さんと取り巻きの…

幻聴(つづき)

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〜承前 不規則な睡眠をしていたころは金縛りに遭うことも多かった。あれはなぜか強い恐怖感を伴う。脳のシステムの機序に基づいた恐怖感──すなわち正常な反応なのだろうと思うが、心霊体験というのは、おそらくこういった恐怖感と関係しているのではあるまい…

幻聴

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睡眠が不規則だったせいか、ときおり幻聴を聴くことがあった。若いころは、読書や書きものに熱中してしょっちゅう夜更かしや徹夜をしていたので、よく幻聴を聴いた。 厳密に言えば、精神医学的な意味での幻聴ではなく、入眠時幻覚の一種──まあ夢みたいなもの…